自分だけの「美しさ」を育てていく。

Yukako Sugiura

My beauty rule

自分だけの「美しさ」を育てていく。
Sep 6 / 5 min readspecial-interview

美容ライター・エディターとして、数え切れないほどのコスメや美容法に触れてきた杉浦由佳子さん。数々のスキンケアを試してきたからこそ、今たどり着いた答えは、等身大の自分に合うケアをすることだそう。情報が溢れる時代だからこそ、自分の肌とどう向き合い、自分らしい美しさを育てていくのか。杉浦さんが長年美容と向き合うなかで見えてきた、美しさの本質についてお話しいただきました。

辿り着いた、やりすぎない美容

ー現在、美容ライター・エディターとして第一線で活躍する杉浦さん。その原点はなんだったのでしょうか。

思春期はニキビが本当にひどかったんです。「どうして肌はこうなるんだろう」と調べていくうちに、美容について興味を持つようになりました。

このお仕事を始めてからも、大人ニキビに悩み、美容医療や高機能スキンケア、高価な美容機器まで、できることはほとんど試しました。美容ライターという仕事柄、新しい美容法や成分に触れる機会も本当に多くて、試し続けてきました。

ーキャリアを重ねるなかで、美容との向き合い方に変化はありましたか?

色んなことを試してきて、歳を重ねた今は「劇的に変える美容」だけではなく、肌や心と静かに向き合う時間にも価値を感じています。

たとえば、今日は少し余裕があるからクレイパックをしてみようとか。そうすると、自然と所作が丁寧になって、呼吸も深くなっていく。そういう時間が結果として肌にも表れる。その"小さな魔法"みたいな作用も、美容の魅力なんだと思っています。

—杉浦さんがスキンケアで大切にしていることは何ですか?

高校生の頃からスキンケアを続けてきて、もう30年近く。その時々で考え方は変わってきましたが、この5年くらいでようやく一つの答えにたどり着いた気がしています。それは、やりすぎないこと。

実は、たくさん足す方が簡単なんです。情報も商品もあふれているから、これも良さそう、あれも試したいって、どんどん足していける。そのなかで "やらない" 選択をすることの方がずっと難しい。肌も年齢とともに変化するし、ときには足していくことも大切ですが、それだけではないと気づきました。

情報が溢れる時代だからこそ、「これは自分には必要ない」と決めることは簡単ではありません。若い頃は、私もそう考えることが難しかったと思います。経験を重ねてようやく、自分の肌を信じて選べるようになった気がしています。

「綺麗な肌」は、一つじゃない。

—杉浦さんが考える「美しさ」とは、どんなものでしょうか。

昔は"綺麗"の基準って、多くなかった気がするんです。でも今は多様性の時代。ファッションにも様々なカルチャーがあるように、美しさにも様々な価値観があります。どんなファッションをして、どんな生き方をして、どんな肌を目指したいのか。その人がどんな「美しさ」を纏いたいのかが大切なんですよね。

一見すると完璧に整った肌でも、それが本当に健やかな状態とは限らない。一方で、年齢相応の毛穴や質感があったとしても、肌本来の力が保たれ、健やかであることもある。

昔は「肌はその人の生き方を映す鏡だ」という言葉がすごく苦しかったんです。実際には誰よりも美容に向き合って、誰よりも努力しているつもりだった。それでも体質や環境で思うようにいかないこともあるのに、「生活が乱れているからその肌なんでしょう」と言われているような気がしてしまって。

だけど今は、自分らしいケアに気づけたような気がします。私は毛穴もあるかもしれないけど、ヘルシーな肌でいられたらそれでいい。とりあえず何でも取り入れるのではなく、自分の軸を持つこと。そのバランスがすごく大事なんじゃないかなと思っています。

Klarmの「世界観」に惹かれた

—杉浦さんがKlarmと出会ったきっかけを教えてください。

思い返すと、Instagramだったと思います。それまで化粧品は店頭で試して買うことが当たり前でしたが、コロナ禍もあって、いろんなブランドがECを通して世界観を発信し始めた頃でした。

そこでたまたまKlarmと出会って、その世界観に惹かれたんです。「何、このかっこいいブランド!」って。私は格好いいものも好きだし、大地を感じるものも好きなんです。Klarmには、その絶妙なバランスがあって。だからInstagramもずっと見ていました。ビジュアルもすごく素敵だったし、洗面台に置いたときにノイズにならないデザインも素敵だと感じました。

手入れって、気持ちが上がることもすごく大事じゃないですか。毎日手に取るものだからこそ、機能だけではなく、目に入るたびに気持ちが整う存在であってほしい。そんな感覚も、Klarmに魅力を感じた理由のひとつだったと思います。

それからPOPUPにお邪魔して、イベントで実際にKlarmのファウンダーのKasumiさんの想いを伺って、より好きになりました。

ブランドの背景を知ることは、商品への信頼にもつながる。最初から見ているブランドなので、少しずつアイテムが増えていく様子だったり、ブランドが成長していく姿も勝手に応援しているような気持ちです。

いまKlarmを選んでいる方には、その選択に自信を持っていいよって伝えたいです。スキンケアの情報って、溢れていますよね。そのなかでKlarmにたどり着いているということは、自分の感覚でちゃんと選べているということだと思うんです。だから、その感覚は信じていいと思います。

「美しい人」は、肌だけでは語れない。

—杉浦さんが思う「美しい人」とは、どんな人でしょうか。

ファッションも、暮らしも、表情も。その人らしさが全部つながっている人は、とても美しいと思います。

美容業界にいると、毛穴やシワ、キメなど、ごく小さな変化に敏感になって、完璧を目指そうとしてしまいがちです。でも私が感じる美しい人は、それだけではなくて、笑い方だったり、話し方だったり、その人が纏っている空気そのものが素敵な方が多いですね。

ライフスタイルや性格とのバランスを考えたときに、肌だけをピカピカにしすぎる必要はないと思っていて。もちろん清潔感のある健やかな肌でいることは大切。でも、それ以上に、その人らしい自然さが残っている方が美しいと思いますね。

「やりすぎないこと。」

インタビューの冒頭で語られたその言葉は、美容法だけでなく、生き方そのものを表しているようでした。

たくさんの情報を知っているからこそ、必要以上に足さないことを選ぶ。肌だけを整えるのではなく、自分の気持ちや暮らしとのバランスを大切にする。

Klarmが目指すのも、肌に何かを「足し続ける」ことではなく、本来の健やかさを引き出すスキンケアです。

自分にとって心地よいものを選び、少しだけ丁寧に肌に触れる時間をつくること。その積み重ねが、自分らしい美しさにつながっていくのかもしれません。

 

PROFILE

Yukako Sugiura

Yukako Sugiura

エディター・ライター

yukakosugiura

美容を中心に、ファッションやライフスタイルなど多分野で活躍するエディター/ライター。独自のニッチな視点と飾らない語り口がSNSでも話題。2023年に夫と共に「Wonderstock Coffee」を立ち上げ、味わいの先にある優しさや誠実さを大切に豆と向き合う。