自分と繋がり、視野を広げるための時間。正宮 光
オーストラリア・日本・中国にルーツを持ち、現在は東京を拠点にアートディレクターやモデルに至るまで、多岐にわたるクリエイティブをアウトプットし続けている正宮光さんにお話を伺いました。
"klarmを通じて、忘れたくない自由でクリエイティブな子供の感覚を取り戻している自分がいました。"
ー klarm timeをどう過ごしましたか?
2021年は制作と仕事に重きを置きすぎてセルフケアが出来ていなかったので、2022年は制作とプライベートのバランスを取りたいと思っていました。
セルフケアの意識が切り替わってからすぐにklarmに出会い、忙しい時期でもあえてセルフケアの時間を差し込むようにしてからは自分にとって理想的なバランスが取れるようになりました。
klarmのクレイのパックは、塗ってから乾くまで時間が出来るので、その間に心身ともにリラックスして好きなレコードを聴いたり、お風呂に浸かってパロサントを焚いたり、出来るだけ電子機器から離れるように過ごしました。
忙しい時期や何かに焦っているときは気付かない間に視野が狭まっていたりするので、リラックスすることで様々なフレームから解放され全体像が一気に見えるようになったりしますよね。
リラックスすると視野が広がって思いつかなかったような新しい案が浮かんできたり、さっきまで制作していた作品に何か別のアイデアが無いかと違う角度から考えることもできるので、オフの時間の重要性を感じています。
そういった意味で、僕にとってのklarm Timeは視野を広げる時間とも言えるかもしれないです。
この時間のおかげで、日常生活の質が上がったと感じます。
リラックスしながら視野も広がり、何より肌が綺麗になるなんてクリエーターやアーティストにとっても最高なアイテムだと感じます。
ー klarmの使用感はいかがでしたか?
klarmのような製品は初めてだったのですが、使ってみると洗い流した後の肌が想像以上にツルツルになり毛穴や皮膚の汚れが取れているのが実感できて、正直びっくりしました。
続けていくことで汚れのない本来の肌にリセットしてくれそうだと感じました。
あとは、個人的にはクレイを顔に塗る時間が好きでした。
と言うのも、小さい頃から絵を描くのが大好きで、幼少期はアクリルペイントを顔や身体に塗ったり筆を忘れて手で絵を描いたりと、絵の具そのものに触れている時間が大好きだったんです。
水で溶かしたクレイの軟らかさによってはアクリルペイントと少し似た触感があって、当時の無我夢中で絵を描いていた自分を思い出しました。
小さい頃は色んなところを絵の具だらけにしてしまい母親に呆れられていたんですが、何度注意されても懲りなかったらしく先生も母親と一緒に諦めていたみたいです(笑)
今では制限のあるリストリクティヴな大人として問題の解決策や新しい方法を探す楽しさもありますが、klarmを通じて忘れたくない自由でクリエイティブな子供の感覚を取り戻してる自分もいました。
幼少期の純粋な自分に再び繋がれるプロダクトでもありました。
ー 日常生活の中で、何からインスピレーションを受けていますか。
基本的に自分は全てのものがインスピレーションになり得ると思っていますが、日常生活に限っていえば、旅や新しい出会いと共有、そして信念です。
当たり前ですが、他人と情報共有することで知識や知恵が混ざり合って新しいアイデアが生まれたりするのでアイデアの共有は常に意識しています。
同じことをただ繰り返すのではなく、未知の選択をすることも大切にしています。
未知の選択を続けていると、最初は知らないことだらけでも気が付くと全く繋がっていないと思っていた部分が繋がっていたり、繋がりがさらに絡まり合い、知らぬ間に想像していたよりも大きな像になっている事も良くあるんですよね。
受け取られる側が存在すれば必然的に受け取る側も必要だと思うので、インスピレーションを受け取る為には受け取り口も必要だと思っています。
ただ、自分が忙しかったり焦っている時はインスピレーションを受け取るゲートが閉じてしまったりもする。
時折ゆったりしながら、自分の信じる信念を軸に前に進んでいればインスピレーションは向こうから現れてくれると思っています。
信念というものはどんな物でも良いと思っていて、好きな人やパートナー、そして友達への想いだったり、作品やプロジェクトへの情熱や、自分の夢、家族への愛情の時もあると思いますし、今あるシステムより、多くの人にとって良いものを作りたいという純粋な願いだったりもします。
とにかく、そこに純粋な想いがあれば必然的に全てが繋がってくると信じています。
ー 自分らしさとはどこからくると思いますか。
自分らしさも色んな要因から生まれるとは思いますが、その中でも自分に忠実になり自分が何を求めているかを見つめ、自分が心からしたい選択をすることだと思います。
言い換えれば、自分を大切にする事ですね。
何かをする時、大抵の場合は選択肢のAとBのどっちが良いか比較をしてから選択すると思うのですが、本当に心から求めている答えっていうのは本来は1つしかなくて、その純粋な答えはその他と比較をするまでもないと思うんです。
逆に言えば、選択と比較の余地すらなく核心的にこれがしたいと思えるものがあるなら選ぶべきだし、大小関わらずその答えを常に選択し続けていくことが、自分らしさを創り出す源になると信じています。
自分の場合ですが、二択で迷い続けてなかなか選択できない時は実は両方ともあまり求めてなかったりもしくはもっと良い案が絶対にあるはずなので、あえてその二択から選ばずに自ら新しい選択肢Cを創り出すか、別の案が出るまで気長に待ってみたりもします。
ー 普段、あえてひと手間を掛けていることはありますか。
目に見えない部分を大切にする事ですね。
僕はアートディレクターやクリエイティブディレクターとして、さまざまなプロジェクトに関わらせていただいているのですが、その中でデザインやプロダクトをプロデュースする事もあります。
ヴィジュアルや形、色などの視覚で認識できる情報はもちろん重要ですが、基本的にはそれよりもその中に込められた想いや原因、歴史やストーリー、好みや信念と目的などといった視覚的に見るものではなく感覚として観るものを大事にしています。
良い作品やプロダクトを作るためにも、目に見えない核を理解した上で、見える側面も見えない側面もバランスを取って見るように心がけています。
自分の場合はこのひと手間を掛けるか掛けないかで、作品の価値が0%か100%かの違いにもなり得るんですよね。
あとは、日常生活でのひと手間で言うなら調味料ですかね(笑)
料理全体の土台になるものなので、時間を掛けて調べて良いものを選ぶようにしています。
ただそれも作り手の想いや素材に対してのこだわり、個性、目で見えない作り手の想いが伝わってきて選んでいると思うので結局は感覚で感じる部分にも繋がるんですが(笑)
ちなみに醤油は江戸時代から変わらない伝統の製造法で造られる丸中醤油を、塩はカマルグという添加物が一切入っていないフランス産のお塩を使っていますが、この二つのおかげで調味料の価値観が完全に変わりました。
造り手の想いが味にもそのまま影響すると考えると、また面白いと思いました。
klarmもパッケージから素材、プロダクトそのものまで造り手の愛がそのまま伝わってくる素晴らしいアイテムで、出会えて本当に良かったと思っています。
PROFILE
正宮 光
アートディレクター/モデル
1994年東京生まれ東京育ち。オーストラリアと日本と中国にルーツを持ち、目に見えない本質を核に、アートディレクターを軸に映像やデザイン、プロデュースや、時にはモデルなどシームレスにクリエイティブ活動を行う。
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